2011/05/15

イランの男の子 ヨガの心 人の行方

イランの男の子がこんなことを教えてくれた。
You are my liver. 
彼の国の言葉は、こんな言い回しをするらしい。
そして肝臓はとても重要な臓器のようだ。
You are important.という意味。
十字架のペンダントを下げ、イランの国の伝統衣装、帽子を着て、胸に大きなタトゥーをしている彼は、 とても上手にディジュをならし続ける。 
カメラを最近持ち歩いてないので...写真はないけれど、彼の笑顔は忘れない。
友人の22歳の誕生日。最近ココナッツをとろうとして木から落ちた。。。とてもかわいい男の子だ。
大きなケーキをみんなで分ける。
イランの男の子はとてもとてもおいしそうに目を閉じてチョコレートケーキを食べた。
まるで心から味わっているかのようだ。
マンゴージュースもそれはおいしそうに飲む。
過去も未来も関係ない。
経験にしたがって生きるとそれは過去に生きていることになるし、
未来を生きると今を忙しく過ごすだけになる。
彼を見ていると、そんな言葉が浮かんできた。
私たちとともに、火を囲んで夜を共に過ごした。
火が1人1人の顔を照らす。
もう2度と同じメンバーになることのないこの時。
美しく、儚い時。
私たちが今にしか居ないことを知る。

どこの国でもそうだけれど、1人1人の人間を尊重する社会が必要だ。
1人1人と向き合うと宗教や国境は関係ないことを知る。
こんなことを言うのは、簡単だし、
こんなことをテレビや雑誌を見て思うのも簡単だ。
しかし、実際にその土地で出会い、同じ空気を吸いながら、食べ物をシェアして、伝わってくるもとといったら伝えようがない感覚ばかりが自分の内に残る。
ヨガもいつもこんな感じだ。
言葉で説明してしまうと、簡単な解釈をさせてしまうことがあるから。
真剣に理解をしようとして、眉間にしわを寄せたり、
頭でっかちの人から難しい哲学をさらに難しい言葉でいすに座ってレクチャーを受けるより、
心で理解する方のが自然。
私たちは、脳から生まれた訳ではないのだから。


そして、どんな理論や哲学を学んで、他の意見に否定的になるより、他にする事があると思う。
すべては1つだ。
自然に生きよう。