月にうさぎがいるという話を聞いたことがありますか?
この話は、インドから伝わりました。
話には、さる、きつねも出てきます。
さる、きつね、うさぎは、
「人の役に立ちたい」と思って暮らしていました。
そんなとき、
インドラという神様が、
疲れ果てた老人の姿で目の前に現れました。
そして、さる、きつね、うさぎに、
食べ物がほしいとお願いします。
さるは木の実を、
きつねは魚を老人に捧げました。
でも、うさぎは何もできませんでした。
うさぎはそのことを嘆いて、
自分を食べてもらおうと自ら火の中に飛び込みました。
それを見たインドラは、
このうさぎのことを後世に伝え、残すために、
月にうさぎを昇らせました。
うさぎが行った行動は、慈悲行と言います。
「此の兎の火に入たる形を月の中に移して、あまねく一切の衆生に見せしめむがために月の中に籠め給ひつ。然れば、月の面に雲の様なる物のあるは此の兎の火に焼けたる煙なり、亦、月の中に兎の有るといふは此の兎の形なり。万の人、月を見むごとに此の兎の事思ひいづべし。」
そして、今でも月を見ると
うさぎを見ることができます。
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