2011/07/22

鬱とヨガ、うつ症状、漢方の先生。



鬱症状がある人、ひきこもり、ニートなどと社会に呼ばれる人はたくさんいます。

このような人はとても自分に正直な人だと思う。
生きていく上で思い悩むことも多いと思う、けれど、
とても素敵な人。

親や、学校の先生に勧められ、
無理して社会にでて、がんばって体を壊したり、病気になる人もいる中、
自分のペースで生きていける人。

しかし、そんな人々を社会は悲観的、批判的に見る。
ここがポイント。
社会のシステムは人を常に働かせようとする。
人が使い物にならなくなるまで。
まるで、物として人を使っているようにさえ見えることがある。

たとえば、
どこかの店で働くとする。
もしそこで働いていて、辞めても、他の誰かが代わりに働くことだろう。

私は別に社会システムを批判しているのではなく、
ただ現代の人間の生き方、考え方について話しているのだ。


ある日、漢方の先生と話していたことがある。
もうかれこれ、10年程前だ。
その先生はいろんな本(脈診, 漢方)を資料としてくれたり、なんだかんだいつも話したものだ。
その先生とこんな話をした。

"人の潜在意識に植え付けられているのは、将来への不安。"
"今はほぼすべての人が持っているものだと思う。"
"これがある限り、人間は自由になれない。"
"将来への不安"はとても大きく、このことによって、押しつぶされそうな人も居るし、押しつぶされてしまう人も居る”という話をした。

そして、うつ症状のある人のほとんどが、違う理由の不安を抱いていても、
根本には
いつもこの"将来への不安"が生きてる限り、思考、意識に存在し続ける。

この""将来への不安""を植え付けるのは、親であり、先生であり、教育、文化、社会そのもの。
年上の人は、世界を知っているふりをして(本当は年をとってもほとんどの人が知らない....)、"安定な職"につきなさい、とかいう価値観を小さい頃から子供に言い続ける。
そしたら、子供は、無限な可能性をもっている幼少期にすでに、いつの間にかこんな考えで人生を考え始める。
周りにいる大人と同じように考え始めるんだ。
人間が作り出したこの現代社会での生き抜く方法は年上の人は知っていると思う。けれど、それと本来の人間の生き方とはかけ離れているもの。

まず"将来への不安"は人間が作り出した多くの価値観の中の1つであるということ。
子供の将来まで、左右してしまう力を持つ。

もしこれを読んでいる方にお子さんがいるなら、その子の才能を咲かせるように育ててほしい。
もし、うつ症状がある方がこれを読んだなら、自分の好きなことを探してほしい。
もし、何をしたら分からなく、将来への漠然をした不安を持つ人がこのブログを読んだなら、
まず生きていることを実感してほしい。
不安は"この先何十年も生きていく"という概念からうまれる。
そして不安は"年老いて死に近くなり怖い"という概念からもいまれる。
ということは、いつまでたっても、不安と共に生きることになってしまう。


ヨガの正しい理解はこれらの自分で作り出した"世界そのもの"を変えるきっかけになる。


人は生まれて死ぬ、生きた後どこに行くか分からないし、生まれる前にどこから来たのか分からない.....と思ってたら、そりゃあ人生も将来も怖くなって誰かに助けを求めたくなるさ。

でもね、この人生どのように生きても、必ず終わりを迎えるのだから、
自分の命といつもしっかりと向き合った方がいい。



ヨガを
楽しいで終わらせるなんてもったいない。
背骨や骨盤の矯正で美しくなるだけなんてもったいない。

人生はそんなぁもんじゃない。
ヨガも同じ。